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お知らせ

【開催案内】第4回医療と健康のDXセミナー 「AI前提の健康・医療」

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主催:慶應義塾大学サイバー文明研究センターCCRC
慶應義塾大学サイバー文明研究センターCCRC メディカルインクルージョン WG
SFC研究所価値社会プラットフォームラボ
WIDEプロジェクト

<開催趣旨>

大規模な並列処理と蓄積された膨大なデータ処理による新しいAI体系は、DXを前提に発展しつつある、あらゆる社会機能において飛躍的な効率化を生み出すことが期待されている。AIは記録されている人の経験や知見に基づいてほぼ正確な提案をすることができるため、ソフトウェア開発やデジタル創作活動のように、専門性が必要で複雑な手続きによって処理されてきた分野に大きく貢献し始めた。
医療と健康の分野は、このようなAIの貢献が最も期待される分野であり、その具体的な事例が報告され始めている。
AIは、医療現場における、医療システムの効率化と正確化、診断の迅速化、医療・健康データの安全な共有と利用、さらに、個人の予防医療、PHR(パーソナルヘルスレコード)の効率的な活用など、医療研究はもとより、医療の提供方法や健康管理体制をも大きく変えることが期待される。一方、AIの導入においての、安全なデータ共有、プライバシーや知財、また、データの偏り、公平性、正確性、など様々な社会的、倫理的な問題も顕在化している。
 これらの課題を解決に導くために、従来のように個別専門分野毎にAIの利用を進めるだけでなく、インターネット、データセンター、クラウドインフラ、データ流通、そして、AIアルゴリズムそのもの技術を包括的に捉え、様々な技術が連携可能なAI前提の医療DXを効果的に推進する必要がある。
慶應義塾大学サイバー文明研究センターではこれまで三回にわたり、医療と健康のDXを支えるロボティクス、AI、ビッグデータ活用から、次世代のビジネスモデルまで、先端的な知見を各専門家と共有し、未来の医療に向けた道筋を議論してきた。
 第四回セミナーでは、医療関係者とAIの技術者が学術、産業の枠組みを超えて知見を共有し、包括的な視点を形成することを通じて、社会全体の医療と健康の課題解決に向けたビジョンを模索する。

 

 

<開催概要>
日時:2025年3月18日(火) 13:00~18:50 (開場12:30)
場所:慶應義塾大学三田キャンパス北館ホール
申込:事前登録制
参加方法:会場参加(定員200名)またはオンライン参加
【会場参加申込み】はこちら
【オンライン参加申込み】はこちら
参加申込締切:3月15日(土)午前10時 ※会場参加については定員に達し次第締め切らせていただきます

※お申込みいただいた方には、開催日3日前になりましたら、当センターより詳細メールをお送りさせていただきますので、どうぞご確認ください。

 

<プログラム>

12:55-13:00 プロローグ 佐野仁美, 慶應義塾大学政策・メディア研究科研究員/CCRCメディカルインクルージョンメンバー
<開会キーノートセッション>
13:00-13:05 慶應義塾からの挨拶 天谷雅行, 慶應義塾常任理事(研究担当)
13:05-13:10 主催者挨拶 村井純, 慶應義塾大学教授/サイバー文明研究センター共同センター長
13:10-13:35 特別基調講演「公衆衛生専門家から見たAI・DXへの期待」
尾身茂, 公益財団法人結核予防会理事長
13:35-14:00 特別基調講演「ブロックチェーンと不確実性プログラミング時代における健康と医療データのアーキテクチャ」
伊藤穰一, 学校法人千葉工業大学学長
<セッション1> 「健康医療のためのAIテクノロジー」
14:00-14:15 「AIx医療の展望:最適化と個別化に向けて」
鈴木蘭美, ARC Therapies株式会社代表取締役CEO
14:15-14:30 「デジタル社会基盤としてのAIに向けて」
浅井大史, 株式会社Preferred Networksシニアリサーチャー・インフラ戦略担当VP (オンライン)
14:30-14:45 「日本語版医療用LLMが拓く、AI利活用の未来」
田中邦裕, さくらインターネット代表取締役社長
14:45-15:00 「「AI前提の健康・医療」時代における非中央集権型 PHRアーキテクチャー実証事例」
石田宏樹, フリービット株式会社代表取締役社長CEO兼CTO
15:00-15:10 休憩
<セッション2> 大学・病院・研究機関からの講演「医療健康データから見たAI」
15:10-15:25 「個人情報保護、医療、AI――憲法の視点から」
山本龍彦, 慶應義塾大学大学院法務研究科教授
15:25-15:40 「生成AI時代の医療DX」
森川富昭, 藤田医科大学学長補佐、リアルワールドデータ研究・開発講座教授
15:40-15:55 「医療におけるDXの現状」
橋本正弘, 慶應義塾大学医学部専任講師
15:55-16:10 「パーソナルAIによるパーソナルデータの分散的活用と価値の最大化」
橋田浩一, 理化学研究所 革新知能統合研究センター グループディレクター
<セッション3> 産業界からの講演「AIで変革する医療健康システム」
16:10-16:25 「生成AI時代の治療アプリ」
鈴木晋, 株式会社Cure App開発統括取締役/医師
16:25-16:40 「AI時代も楽しみながら、健康に」
瀬川翔, 株式会社ディー・エヌ・エーヘルスケア事業本部長/株式会社データホライゾン代表取締役
16:40-16:55 「医師-患者間の分かり合えなさに取り組むAIとデジタルバイオマーカーの取り組み」
湊和修, 株式会社テックドクター代表取締役CEO / 泉 啓介, 同取締役代表医師・慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科
16:55-17:05 休憩
17:05-18:35 <パネルディスカッション>「AI前提の健康・医療」
モデレーター:
村井純,  慶應義塾大学KGRI サイバー文明研究センター共同センター長
登壇者:
尾身茂, 公益財団法人結核予防会理事長
湯澤由紀夫, 藤田医科大学学長
鈴木蘭美 , ARC Therapies株式会社社長CEO
浅井大史, 株式会社Preferred Networksシニアリサーチャー・インフラ戦略担当VP (オンライン)
山本龍彦, 慶應義塾大学大学院法務研究科教授
橋本正弘, 慶應義塾大学医学部専任講師
橋田浩一, 理化学研究所 革新知能統合研究センター グループディレクター
鈴木晋, 株式会社Cure App開発統括取締役/医師
福西宗憲, アナウト株式会社 グローバルプログラム ディレクター
<クロージング>
18:35-18:40 Closing Remarks David Farber, 慶應義塾大学大学院法務研究科特別招聘教授, サイバー文明研究センター共同センター長
18:40-18:50 閉会挨拶 松本純夫, 独立行政法人国立病院機構東京医療センター名誉院長、厚生労働省顧問

お問い合わせ先

慶應義塾大学サイバー文明研究センター 担当:鈴木
admin@www.ccrc.keio.ac.jp