2020.09.01〜
Jun Murai
With the spread of the Internet worldwide and the fact that more than half of the population has access to the Internet, human activities have entered a digital civilization. The Internet led to the rapid globalization and digitization of all industries. However, the medical and healthcare system still seems very much localized; there is not enough preparedness. There are not enough guidelines about diseases to be managed globally. Therefore, this Medical Inclusion Project will set up a framework for multi-stakeholder cooperation and proposes the initial concept of a new global medical and healthcare system, ‘Medical Inclusion’, which will be adapted for this digital society.
本ワーキンググループでは、急速なデジタル化とグルーバル化を背景に、デジタル空間での新しい人間の健康についての普遍的なあり方を検討する。
人々の健康に関する分野では、他産業と比較してもデジタル化の流れが遅れており、グローバルでの健康データの安全な情報流通が困難である現状がコロナ禍で明らかとなり、人類の健康的で持続可能な生活の維持と、豊かな未来のために、健康分野のデジタル化とグローバル化への期待が世界的に高まっている。
つまり、2020年現在、世界人口の半数以上がデジタル空間に接続できるサイバー文明に突入し、メディカル、ヘルスケア分野のデジタル化の促進と他デジタル分野と密接に融合した包括的かつ刷新的な健康社会についての新しいビジョンが求められている。
そこで、市民の健康に関する情報が、国家、所属コミュニティ、また、社会的弱者、生活困難者、年齢、ジェンダー等、あらゆるボーダーを超え、グローバルに共通する、デジタル空間での健康への平等についての理念を追求する。
まず、デジタル空間であらゆる産業や場面と融合(インクリュージョン)された健康社会のエコシステムについてのビジョンを分野横断的な議論により明確化し、プライバシーの問題を究明、民間デジタルヘルスケア事業を促進する。次に、実際に次世代健康デジタル社会の指針となるガイドライン、健康データ利活用に関する標準、ビジネスプロトタイプを作成する。